成人の歯は全部で28?32本あります。 その中で、よく使う奥歯を1本失うと、噛む能率が半分にもなってしまうといわれています。 一般に歯には、唇や舌とともに、食べ物を口の中に取り組む、口の中の食べ物を噛み砕き、舌・頬・顎とともに、食べ物を唾液と混ぜ合わせ、飲み込みやすい形にまとめる、食べ物を飲み込むなどの役割があります。 食べる事は生きる事につながります。 その食べる事に大きな役割を果たす歯は、運動能力や全身の健康などにも関係していて、体のさまざまなバランスを保つのに重要な役割も果たしています。 発音や表情などにも関係しています。 歯を失うと言葉をはっきり発音できなくなるのです。 しっかり食べて健康を保つためには、自分に適した「いれ歯」で失った歯を補うことが大切です。...
自分の歯が20本以上残っている人の割合は、年代が上がるにつれて低下していきます。 40歳代では91.9%、50歳代では78.6%、60歳代では61.7%、70歳代では28.6%割弱です。 当然のように、失った歯の本数は、年齢が上がるにつれて増えます。 年齢別の失った歯の平均本数は、60?64歳では7本ですが、80?84歳では19本と増えています。 70歳以上の4人に1人は、自分の歯が1本も無いという報告もあります。 抜けた、または抜いた歯をそのままにすると、上下で咬むことができなくなった歯が、抜いて無くなったスペースを埋めるように伸びてきます。 酷くなると上の歯が下の歯の抜いた部分の歯肉にぶつかるまで伸びてくることもあります。 歯だけではなく、歯の周りの骨も一緒になって伸びてくるため歯肉が大きなコブのようになってきます。 両隣の歯が、歯のなくなったスペースに倒れるように傾いてきたりもします。 抜いた部分をそのままにすると、時間の経過と共に治すことが困難になってくるので、何歳になっても美味しく食べて、生活を楽しむためには、自分にあったいれ歯を作り早めに対処をすることが大切です。...
いれ歯は、虫歯や歯周病、事故や手術などで、失った歯を補う装置です。 いれ歯は、食べ物を口の中に取り込む摂食をはじめとする食べる機能を回復します。 いれ歯は、言葉を発音しやすくしたり、外見を整えたりする働きもあります。 いれ歯は、大切な働きのひとつに残った歯を守る事もあります。 そのようないれ歯は、大きく「総いれ歯」と「部分いれ歯」2つに分けられます。 総いれ歯は、上下とも自分の歯がなくなった場合に使われるいれ歯です。 部分いれ歯は、部分的に自分の歯がない場合に使われるいれ歯です。 補う歯の本数は、人によりさまざまなので、部分いれ歯も1?2本の歯を補うものや、多くの歯を補うものなどさまざまな形のものがあります。...
一般的な部分いれ歯は、健康保険が適用されます。 主に、人工の歯である「人工歯(じんこうし)」、それを支えるための「義歯床(ぎししょう)」、「クラスプ(いれ歯を固定する金属製のバネのような装置)」などから成ります。 部分いれ歯を入れる位置によって、形は異なります。 左右の歯が失われた場合の部分いれ歯は、右側と左側の部分いれ歯を連結するための棒状のバーでつなぎ、一体化したいれ歯です。 板状のバーで左右の奥歯をつないだ部分いれ歯は、片方の歯を失った場合に使われるいれ歯です。 部分いれ歯を歯の奥の端でクラスプで固定する事ができないため、金属のバーでつないだクラスプを反対側の歯に掛けて固定します。 この部分いれ歯は、歯と板状のバーの間に物が挟まりにくいのが特徴です。 そのほか、自分の歯に両端のクラスプを掛けて固定するタイプの部分いれ歯などがあります。...
部分いれ歯に使われる人工歯の主な素材には、硬い「セラミック」、比較的柔らかい「レジン」、セラミックとレジンの中間くらいの硬さの「硬質レジン」などがあります。 セラミック、レジン、硬質レジンのどの人工歯の素材でも健康保険が適用されます。 セラミックは、レジンに比べると変色が少なく、磨耗も起きにくく、食べ物をよく噛み切ることができます。 しかし、加工しにくく、長年使用するとひび割れることがあります。 レジンは、患者さんに合わせて加工がしやすい反面、変色や磨耗が比較的起こりやすく、食べ物も上手く噛み切れないことがあります。 硬質レジンは、硬さもセラミックとレジンの中間であるように、変色や磨耗の程度、加工のしやすさなども中間くらいです。 どの素材を選ぶかは、残った歯の状況によって異なります。 また、患者さんの希望にもよります。...